鮮やかな花を見ているとどのように進化してきたのか、ふと考えることがあります。
調べてみると、白亜紀初期、1億2500万年前ごろから花はあったのではないかと言われています。
1998年に中国で発見された化石は水草のような葉と茎、果実が確認され、アルカエフルクトゥスと名付けられました。
この水性の植物は本体は水中にありますが、花が水面に出ていたのではないかと言われています。
ただ花自体は鮮やかでもなく、色も香りもほとんどない地味だった様子…受粉は風に花粉をのせてとばす「風媒」だったそう。
風媒の方法は環境や季節など任せのため、植物はより確実な方法を選択していくことになります。それが虫に運んでもらう方法でした。
そのため、植物たちは目立たせる方向に進化していったそうです。
例えば、色をもつことで見つけやすく、香りをだすことで誘い、蜜を作ってご褒美を与えたり再度きてもらう仕掛けになったり。
こうした虫と花の関係が、多様化を一気に加速したとか。
そして徐々に花と虫との関係も変わっていきました。
専門性?が高まり、虫が好むように花が進化していったようです。
ミツバチが好むのはタンポポやラベンダー、蝶ならストロー状の口で飲みやすいようツツジなどの蜜腺の形状に、コウモリやガはペロペロ舐めやすいオシロイバナやバオバブの花のように。
虫だけではなく、哺乳類や爬虫類にもやがて、花粉の運び屋の使命が巡ってきます。
こうして花の形状や色、香りなどの変化がもたらされたようです。
人間が花を楽しむようになると、交配させることで更に進化していったのでしょう。
これからもきっと新しい花はつくられるし、発見もされていくのだろうと思うと、飽きない世界だなとつくづく思います。
