除草していたら気が付かないうちにびっしりズボンについている、ということがあります。
秋から初冬にくっつき虫として悩まされるアレチヌスビトハギ。
ハギはハギでも、北アメリカ東部原産の帰化植物で、1940年に大阪で採集されたのが国内初で、それから広がりました。
日当たりが良く乾燥した環境を好み、特に西日本の市街地の植え込みや空き地、道端、河川敷など、撹乱がある環境に生育しているのを見かけます。
高さは0.3~1mほどになり、9~10月頃に紅紫色の小さな花を咲かせます。花はハギらしい可愛らしいものです。
実は扁平な形で毛が生えていて驚くほど密着してくっつきます。なかなか手でとるのも大変ですが、お手拭きシートなどのガーゼ状のシートで簡単にとることが出来ます。
動物の体(人間も含む)に撒き散らされる種ですが、それを作らせないことが拡大させない対策として必要です。
出来るだけ小さいうちに抜き取ること。地下茎が浅いので園芸用フォークで雨後に掘り起こすと簡単に撮れます。種子がなるような大株にはできるだけ触らず(種がついてしまいますから!)袋にいれて地際を切り取るように除去する方法がいいでしょう。
また、茎葉を繰り返し芝刈り機などで刈り取ることを2~3週間おきに続けると、光合成を止めて地下茎を弱らせることが出来ます。3ヶ月ほどかかるため、やや時間と労力が必要です。
除草剤などで枯らす場合は、花芽が出る前の7~8月までに使うと効果的です。
厄介なアレチヌスビトハギですが、実や若芽は食用として活用ができます。味は無味に近いため、いろんなアレンジが可能。食糧難やナチュラル思考が強まったら注目されるかも?
