植物の葉の形は、品種によって様々にあります。
形を決めているのは生育環境などで、移動できない植物だからこそ周囲の環境に適応するため、多様な形に進化してきたと考えられています。
例えば広葉樹と針葉樹だけでもかなりの葉の形の違いがあり、広葉樹の中にも色々な形、大きさ、厚みなど、どれ一つとっても同じものがありません。
今回の豆知識は、よく見る植物の葉に注目してみました。
イチョウ
扇形の葉は、どの方向から光が差しても均等に受け止められる形と言われています。
扇状に広がる葉脈が光を無駄なく分散させ、効率的な光合成を可能にしています。
やや光沢のある葉は、滑らかで美しいのですが、落葉して路面に落ちるとかなりすべりやすく注意が必要です。
モミジ
切れ込みが深い形には、風の抵抗をやわらげる効果があるとか。これにより葉同士が重ならず、雨もたまりにくい性質があります。
秋に美しく色づくのは、薄く繊細な葉の構造により、内部の色素変化が表面に透けて見えやすいためです。
そのため、葉の重なりが少なく、なおかつ傘のように葉を広げるように剪定すると、モミジの成長を助けます。またその方が美しく見えるという特徴もあります。
クスノキ
厚みと光沢があり、乾燥に強い構造です。
強い日差しを反射して内部の水分を守り、年間を通じて光合成を続けることができます。
材だけではなく、葉にも香りがあり樟脳という天然成分が含まれています。
この成分は天然の虫除けにもなっています。
マツ
松の針のような葉は、冷たい風や乾いた空気に負けないための形です。
表面積が小さく、水分の蒸発を最小限に抑えるという効果があります。
冬でも緑を保つ常緑の姿は、厳しい環境に適応した結果といえるでしょう。
葉の形を見るのはとても楽しいものですが、どうしてこの形になったのだろう?と想いを馳せるのも、面白いのではないでしょうか。
