樹木を植える際に、葉を落とさないから常緑で、と言われる場合があります。
その時に常緑樹は秋の紅葉の時期に落葉しないだけで、葉を落としますよとご説明する時があって、え?常緑なのに葉を落とすの?と驚かれます。
「常緑」っていう言葉、ややこしいんですよねぇ。勘違いされるのも頷けます。
常緑樹でも葉の入れ替わりのサイクルがきちんと存在しています。
1年に1回という木もあれば、数年葉を付けたままで新しい葉と入れ替わる木もあります。
不要になった葉を徐々に落としていくので、落葉樹のように秋に一度に落ちるということがありません。
日本の常緑樹の多くは葉が枝に留まっている期間が1年以上の場合が多いようです。
このサイクル、少し調べてみました。
クスノキは、4~6月にかけて、新しい芽が出ると古い葉を落とします。
常緑樹の中ではドッと葉を落とす印象が一番強い樹木ではないでしょうか。
同じ時期に花も咲かせるため、落葉だけではなく、花がらも地面に落とし、周囲を樟脳の香りでいっぱいにします。
ユズリハは、若葉が出た後に、古い葉が落葉します。
そのため、親が子に代を譲る様にたとえられ、家が代々続いていくようにということで「縁起の良い」木として知られています。
新芽が展開しはじめると、古い葉がしなっと下に柄を垂れさせるのが特徴です。
アラカシ、シラカシなどのカシ類は、ハッキリとした時期があるのではなく、また新旧が入れ替わるのではなく、2~3年目の古い葉が落ちていくという感じです。
アカマツは約1.6年で落葉すると言われています。
枝に節があるのでよく分かるのですが、木をよく見ると2年目の枝には葉が残っていますが、3年目の枝にはほとんど残っていません。
クロマツは同じマツの仲間であるクロマツの葉の寿命は約2.6年と言われています。
こちらも枝に節があるので、観察出来ます。
スギやヒノキでは約6年。
また、南の暖かい地方の常緑広葉樹よりも寒い地方の常緑針葉樹の方が葉の寿命が長くなるそうです。
最も寿命の長い葉はアメリカのイガゴヨウマツで33年!だそうです。
常緑と言っても、落葉することを覚えておいて下さい。
