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八重咲きの花びらはどこから?

一重咲きの花を、どうやって八重咲きにできるのでしょうか。
花が形成される際に、萼片、花弁、雄しべ、雌しべが遺伝子によって決まることが分かっています。これをABCモデルといいます。
多くの品種改良では、雄しべを花弁に変化させる方法で八重咲きに品種改良が行われています。
そのため、八重咲きを見ると、雄しべの数が一重に比べて少なかったり無かったり、また本来は雄しべが生えている場所に花びらががあったりします。

雄しべを花びらに変えると、受粉が困難になり、種をつけることが出来ません。
植物にとっては致命傷ですが、花壇などで花を扱う人間にとっては良いこともあります。
一年草など、次々と花をつけて私たちを楽しませる効果を狙う場合、花柄摘みをして種をつけさせないようにして、株が疲れるのを防ぐ意図があります。
八重の場合は種をつけないことが多いので、花柄摘みを少し怠ってもどんどん花をつけてくれる、というメリットがあるのです。
そのため、例えば人通りが多く手入れがしづらい場所に八重のインパチェンスを植える、という方法が有効になります。

一重咲きと八重咲きでは花から受ける印象がずいぶんと違います。
ボリューム感や華やかさに対して、楚々とした美しさがある、ガッシリとした雰囲気に対して、しなやかさがあるなど、異なる印象を見る人に与えます。
それに加えて、種を作らないからこそ長期に繰り返し咲くことと、花の時期が短いからこそ四季を感じさせるという、鑑賞期間の違いから緑地や花壇へのイメージを演出できます。
また、八重は花びらが多いため傷んだ時の見栄えが悪くなってしまうといった違いも。
イメージの演出と、管理方法にあった植物を選ぶ際に、こうした植物の構造や成り立ちを頭に入れておくと、時として自分を助けてくれますね。

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