植栽基盤診断士

いま、過去に植栽された植物の生育不良や枯死が問題になっています。植えた当初から全く育たない樹木や、上から枯れ下がりしたもの、下枝がなくなっていくものなど、順調に育たない樹木を各地で見ることがあります。原因の多くは、固い地盤や排水不良など、土壌環境の不良によるものといわれています。

植物の健全な生育のために、土壌の環境調査や診断、改善のための処置等を行うのが植栽基盤診断士の仕事です。

「植栽基盤」とは、植物が正常に生育できるような状態の地盤を示す用語です。

植栽基盤は樹木によって異なりますが、十分な深さと広がりがあることが前提条件です。また良好な透水性と適度な硬度、適度な保水性があることが必須となります。生育に障害を与える有害物質を含まないことや、適度な酸度、適度な養分量も必要です。

写真は長谷川式土壌貫入計による土壌硬度の測定の模様です。樹木の生育にとって土壌には適度な硬度が必要ですが、岩盤等の非常に硬い地盤がすぐ近くにあると根のはりや透水性などに影響があり、生育不良や枯れをおこしてしまう場合があります。樹木は自ら場所を動くことが出来ないため、植栽箇所は適しているのかどうか確認することが大事です。

こちらは長谷川式透水試験の様子です。斜面だからといって水はけが良いとは限りません。

その他、様々な方法で植栽する場所の調査・診断を行い、時には改善するために処置を行ったり、場所を替えるなどの対処が必要となります。

 

植栽する者が責任をもって植える環境を選んだり、改善することが大切です。

植栽基盤診断士はより良い環境で植物を育てていくこと、また植栽環境を改善して樹勢を回復し、健全で美しい緑の形成を目指し、様々な植栽工事や維持管理の現場で仕事をしています。